シトロエンDSカラーコード。
ドナウ川(Danube)は、ドイツ南部バーデン=ヴュルテンベルク州の森林地帯に端を発し、旧東欧各国を含む10ヶ国を通って黒海に注ぐ、ヴォルガ川に次いでヨーロッパで2番目に長い、全長2,850kmの大河です。
その青く澄んだ川面は有名で、ヨハン・シュトラウス2世によって1867年に作曲されたワルツ『美しく青きドナウ』の合唱版に、その華麗さが歌われています。
トランクリッドのエンブレムとACコード採用年度から、1970モデルイヤー・DS20と判断します。
Cピラーのアルミ製トリムに刻まれた、幅6ミリの溝(IDシリーズは、幅3ミリ)や、初期型テールランプレンズの形状が良く分かります。
ハウジングを持たない小型のリフレクターになったのは、1959年9月からで、生産終了まで形状変化しませんでした。
CピラーのDSより細かい横溝のアルミパネルと、ACコード採用年度から、1970モデルイヤー・DspecialかDsuperと思われ、ステンレス製ウインカーハウジングから、ヨーロッパ市場向け輸出モデルと判断します。
ステアリング・ホイールに巻かれたテープは白色ですが、1964年9月にIDがダッシュボード・デザインの変更を受けた際に、黒色テープに変更されていますので、これはノンオリジナル。
本来なら、トランクリッドにDspecialかDsuperのバッジが付くはずで、一回り大きく角張ったテールランプも、1972モデルイヤー以降の物です。
1970モデルイヤーのみ、Dspecialの屋根はBlanc Cygne、Dsuperの屋根はボディカラーと同色(少数)あるいは対照的な色となりました。従って、この車は屋根の色を塗り替えている事になります。
フルサイズのホイルキャップとリアウインカーのステンレス製ハウジングしか判断材料がありませんが、恐らく1970モデルイヤー・DS20かDS21と思われます。
フロントウインドー・ラバーシールがDS用の灰色になっていますが、ハーフサイズのホイルキャップ、CピラーのDSより細かい横溝のアルミパネル、ACコード採用年度等から、1970モデルイヤー・Dspeciaと思われ、ステンレス製ウインカーハウジングから、ヨーロッパ市場向け輸出モデルと判断します。
1970モデルイヤーのみ、Dspecialの屋根はBlanc Cygneで塗装され、Dsuperの屋根はボディカラーと同色(少数)あるいは対照的な色となりました。従って、この車がDspecialである事がわかります。
フロントドア前に付くフラッシャーは、オランダかベルギー輸出仕様のオプション品だったと思います。識者のコメントを頂ければ幸甚です。
フロントウインドー向こう側に僅かにハイドロシフトノブが確認できるので、この車がDSである事が判り、ステンレス製のプロテクションモール、ドアとフェンダー下部縁のステンレス・トリム、専用のホイルキャップ、ACコード採用年度、等から、1970モデルイヤー・DS20かDS21かDS21IEのpallasであると推測します。
ACコード採用年度と後部座席の位置から、1970モデルイヤー・ID20かID21のBreakと推察します。
内装は黒色の「タルガ」と呼ばれるビニール・レザーで、Breakの標準仕様であり、ジャージー・ベロア仕様はオプションでした。
フランス赤十字社のアンビュランスに用いられたのが、AC630でした。
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